放哉と山頭火

2015.03.14 Saturday

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     吉村昭の小説『海も暮れきる』を読んでから、
    己は尾崎放哉という俳人に興味を持った。
    彼は自由律俳句の双璧として、
    よく種田山頭火と比べられるが、
    その破天荒な生き方、酒乱で貧乏、
    まともでない死に様は確かに似ている。
    しかし句から受ける印象はずいぶん異なる。
    山頭火の句には、
    こよなくのどかさや楽天を感じるが、
    放哉の句には、
    切羽詰って生きる喘ぎが色濃い。
     
    酔うてこほろぎと寝ていたよ (山頭火)
     
    血がにじむ手で泳ぎ出た草原 (放哉)
     
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